自家焙煎喫茶 中央茶廊
おかえりなさい!「場所より人」で紡ぐ、七尾の新しい日常
七尾駅前に、温かみのある木造の平屋として新しく生まれ変わった「自家焙煎喫茶 中央茶廊」。長年、七尾の喫茶文化を支えてきたこの老舗は、能登半島地震という大きな困難を乗り越え、再出発を果たしました。この再建は、単なるお店のリニューアルではなく、店主にとって「震災前の日常」を取り戻すための、七尾の街の希望の一歩です。「日本一、常連が多い場所へ」――店主の掲げる独自の哲学と、温かい交流が生み出す七尾の未来に迫ります。
新生・中央茶廊:七尾の日常を取り戻す再建ストーリー
能登半島地震により、一度は建物の解体を余儀なくされた中央茶廊。しかし、私たちは諦めることなく、新たにこの場所に帰ってきました。
この再建は、単なる「リニューアルオープン」ではありません。 「おめでとう」という言葉よりも、私たちが目指したのは「おかえりなさい」と言い合える場所への回帰です。店主にとってこの再出発は、「震災前の日常に、ようやく一歩近づいた」という感覚に他なりません。
再建の道のりは平坦ではありませんでした。防火地域ゆえの厳しい建築確認や、複雑な構造上の課題により多くの時間を要しました。それでも、どうしても残したかったのは「古き良き喫茶店」の温もりです。
新しい店舗には、震災前の店から奇跡的に引き継がれたステンドグラスを設置しました。昔ながらの雰囲気はそのままに、しかし新しい七尾駅前の顔として。 長年通ってくださるお客様が「ああ、元に戻ったな」とホッとしてくれる。それが私たちにとって何よりの喜びです。
店主の哲学:2回目から常連さん!「常連人口」の力
中央茶廊の店主が目指すのは、「交流人口」や「関係人口」といった従来の指標ではありません。ズバリ、「常連人口」を増やすことです。
「一度限りの観光」ではなく、「何回でも来てもらえる観光地」にしたいという強い願いから生まれたこの言葉。
「当店はで、2回目のご来店から、もう常連さんとして認識させていただきます。」
店主が強く信じるのは、「観光地において記憶に残るのは、場所よりも人である」ということ。リピートの理由は、料理の感動だけではありません。店主やスタッフとのやり取り、そこでの会話や出会いこそが、「また七尾に来たい」と思わせる最大の理由だと考えています。
中央茶廊に来てくださったお客様が、今度は七尾の応援団として「こんな良いお店があるよ」と他店を紹介してくださる。観光客と地元の人々が自然に交じり合う交流の場になること。これこそが、中央茶廊が目指す七尾の未来への貢献の形です。
看板メニューと、七尾を愛する全てのお客様へ
新しくなった中央茶廊が歓迎するのは、昔からの常連様、復興を支援してくださった方々、そして観光で七尾を訪れる「能登に来たすべての人」です。
■ 変わらぬ名物 "ホットケーキ"
自家焙煎のコーヒーはもちろん、名物のホットケーキも健在です。「甘くないから食べやすい」と評判の変わらぬ味を、ぜひお楽しみください。 ※現在は、より良い店舗運営と空間維持のため、ワンドリンク制をお願いしております。
■ 「聖地」として育まれた絆
実は当店は、あるアニメ作品の舞台(聖地)として広く知られています。作品を愛して全国から集まってくれる方々も大勢います。
新店舗のカウンター席は、そんな一期一会の会話を楽しむ特等席。美味しいコーヒーと共に、記憶に残るひとときをお過ごしください。
中央茶廊 店主より
「七尾の日常を、ここで一緒に作りましょう!」
この度、中央茶廊は新しくなりましたが、私にとってのゴールは「新装開店」ではありません。長年七尾に来てくださっているお客様が「元に戻った」と感じてくれること。そして、「震災前の日常を取り戻すこと」、その日常に一歩近づけたという想いで再スタートを切りました。
歓迎するのは、昔からの常連さんや支援してくださった方々、そして能登に来た全てのお客様です。私は、「記憶に残るのは場所よりも人」だと信じています。だからこそ、中央茶廊を訪れた方が「また七尾に来たいな」と思えるような、温かい交流ができる場所を目指しています。
一度だけではなく、二度、三度と来てくださるお客様を大切にし、「常連人口」を増やしていくことが、七尾の未来を明るくすると確信しています。
七尾駅前にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。甘さ控えめで食べやすいホットケーキと、自家焙煎のコーヒーをご用意して、皆様との出会いをお待ちしております。
自家焙煎喫茶 中央茶廊
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